『スラムドッグ＄ミリオネア』

GW中は映画館も混雑していて、郊外のシネコンですら駐車場が渋滞。
見たい映画もなかなか観れませんでした。

で、ようやく今週観ました。
それが『スラムドッグ＄ミリオネア』。
アカデミー賞を沢山取ったとはいえ、郊外のシネコンではガラガラでした。（笑）

インドを舞台にして、インド映画の要素も入れていますが、インド映画じゃあありません。
監督はイギリス人のダニー・ボイル。
『28日後』や『ザ・ビーチ』の監督さんなんですな。

映画の方は、『シティ・オブ・ゴッド』なんかが好きなワタシには期待していた通り、とても良かったです。
まあ、おとぎ話的な展開ではありますが…。

この映画、伏線を張るのが上手いなあと。
初めは何のことか分からないままに話は進みますが、グイグイと引き込まれるうちに段々と分かってきます。
クイズ・ミリオネアが少年時代の回想と今を繋げ、最終問題ではどうなるかとハラハラ。

よくあるおとぎ話的なサクセスストーリーなんだけど、そう感じさせないのは舞台がインドだからなんでしょうな。
ムンバイ（ボンベイ）のスラムやオンボロ車から高層ビル・高級車・携帯電話へとインドの激しい移り変わりを感じる。
また、子供への人権侵害や階層による貧富や差別、腐敗、宗教など、この物語でも切り離すことのできない問題も垣間見える。
それでいてメッセージの強い映画ではなく、エンターティメントに仕上げているのがイイ。

そうそう、サウンドトラックもこの映画良いです。

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